祥 洲 / 自 選 作 品 1990年以降
はじめに
6歳から正式に書を学び、立命館大学在学中の19歳で自塾を開設。日本書壇の公募展などで活動していましたが30歳を前に書壇を離れ、独自の道を歩み始めました。その後ずっと新たな書表現を求め様々なアプローチを続けています。それは表現形式や書理論のみならず筆墨硯紙への研究も含んでいます。例えば支持体。一般的な画仙紙や和紙のみならず布類やステンレス板、そしてギターのボディまで多種に及びます。 また自作品の表現ベースには伝統的な墨作りを学び、その知識を基に開発した「祥洲自家製墨」があります。作品ごとにススの調合や練り方を変えて仕上げる「祥洲自家製墨」は、乾燥までの温度管理により陶芸の窯変の如く変化するのです。
ここではこれまでの発表作品の中から幾つかを自選いたしました。今から20年以上前の1992年・・・まだ30代初めの若かりし頃の作品からスタートします。近作にいたってもまだまだ未熟な作品ばかりですが、どうぞ祥洲の墨の世界をご覧ください。
CM・ロゴ書/墨ワークスギターなどは「活動紹介」コーナーをご覧下さい。
「五彩 -墨に五彩あり-」 |
「ACTレーベル」創設者&社長、そして美術コレクターとしても知られるSiegfried氏が所蔵2015年10月、ドイツを拠点とする世界有数の音楽会社「ACTレーベル」創設者&社長、そして美術コレクターとしても知られる Siegfried氏 が来日し、京都教室に来訪されました。その折「五彩」をご所蔵いただくことになりました。現在はドイツにあるオフィスに飾ってくださっているとのこと。良きご縁に感謝です。 |
「 尚古碑 -であいにかんしゃ- 」デジタル作品 |
「 墨 翔 」本銀焼箔丸表装 ( 軸先 : 銀鉄砂清水焼陶器 ) |
私が20代の終わり頃、「宮島詠士」の作品に衝撃を受けました。書線の周りが白く輝き、文字全体を包み込むようなニジミが広がっている。こんな表現があるのか、と私が持っていた書の概念が音を立てて崩れていきました。それ以来、宮島詠士の表現世界を目指して書法や素材研究を続け、30年ほどの歳月が過ぎました。そして今回、初めて宮島詠士へのオマージュ作品として「澄」を発表。まだまだ、まだまだ、お恥ずかしいレベルではありますが、是非見てやって下さい。 |
墨の黒だけの世界「墨黒陰」●Inspired by the sound of Pink Floyd (2016) |
墨の黒だけの世界「墨黒陰」●Inspired by the sound of Michael Wollny Feat. Eric Schaefer & Tim Lefebvre |
マイケル・ウォルニー氏と拙作2016年12月15日とても素晴らしい事がありました。 |
祥洲の代表的なシリーズ作品 |
「Inspired by the sound of」シリーズ
CDジャケットシリーズ「月」「花」「風」など
「解体された新しい書のカタチ」回、脱、炎、光、泪 など
「裸」シリーズ(「裸の断片」など)
「山」(「Yama-山-」、西陣織とのコラボなど)
「花鳥風月」(辻が花とのコラボなど)
「量」(積層する表現シリーズ)
「相反変貌」(SHO⇔ARTなど)
「墨魂」シリーズ
「墨身」シリーズ
祥洲墨ワークスギター
ステンレスパネル作品シリーズ
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デジタル作品 |
痕跡と変容(墨の抽象と写真の組み合わせ)
in Blue(写真作品)
光溢シリーズ(写真作品)
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あとがき
今回、自選コーナーの作品選考を始めてすぐに、これは大変なことを
しようとしていることに気がついた。20年以上、個展活動を続けて
いると発表作品は膨大な数となる。新作を年間で300点以上発表して
いる年もあったし、最低でも20点は発表している。そのどれもが思い
入れの深い作品ばかり。一刀両断にばっさり切り捨てられない。また、
全てがデータとして残っているわけではなく、既にデータ化されてい
る作品からざっとピックアップした段階で100点を超えてしまった。
客観的に選び出せる誰かに任せればよかったと思いつつ、選別の日々
を過ごした。そしてその作業を通じて自分の歩みを振り返り、改めて
感じたことがある。
書の道はとてつもなく深くて長い。一体どれだけ学べばいいのかわか
らないが、命有る限り歩み続けたい。大好きな書の道を。
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