少年期から現在までエリック・クラプトンに憧れ続ける祥洲が手がけた
" 墨ワークスギター"シリーズをご紹介いたします
墨WorksGuitar
第一期制作
それがアートになるか、或いはかっこいいか、は別としてギターボディに塗料で普通に文字を書する事はたやすい。だから私が手がける限り、他の誰も制作出来ないものを目指したい。そこで取り組んだのが墨のマチエールだけの黒いボディ。
2005年初頭、まずはボディに定着する墨の開発。特にスト
ラトキャスターのボディは
やわらかな曲線に包まれていて当然、墨は流れてしまう。更に墨の厚みが出来るとギター本来の音に悪影響を与えるため、出来るだけ薄く確実に定着させなければならない。幾度もの試作の末、墨の調合と定着の手法を確立、テストボードに墨のマチエールを施すことが出来た。
同年12月、およそ一年をかけて完成した2つのボディは大阪北堀江にあるギターギャリーSCRATCHに運ばれていった。
ここはエリック・クラプトンを始め、数多くの世界的ギタリストが愛用することで知られるギタービルダー : ロジャー・ギフィンと提携するショップとし
ても知られている。
そしてオーナー古谷拓児氏と、店長竹中洋介氏によってギターとしての命が吹き込また。完成した二本のギターの一本は、世界的に活躍する山岸潤史氏が使用。現在は日本を代表するスーパーギタリスト、渡辺香津美氏使用モデルの制作が始まっている。文字バージョンも含め様々なモデルが制作進行中である。
(2006年/カタログ掲載紹介文)
ROGER GIFFIN (プロフィールより抜粋)
英国人であるロジャー・ギフィンはイギリスおよびアメリカで多彩な経歴を持つ人物であるが、彼の仕事は正確にして緻密、オリジナルギターの製作のみならず修理の腕にも定評があり、長年に渡り多くのビッグネームを支えてきた。79年にGiffinGuitarsを設立。当時の工房はロンドン市内テムズ川に架かる橋の下にあり、エリック・クラプトン、ピート・タウンゼント、マーク・ノップラー、デヴィッド・ギルモア等々、多くのビッグネームを常連とする穴場的存在となる。
1980年代、エリック・クラプトンから老朽化したブラッキーの代わりとなるストラトキャスターの製作を依頼される。ギフィンはクラプトンからブラッキーを預かり、ボディカラー以外は完全に同じであるコピーを2本製作する。フェンダー社からクラプトンのシグネーチャーモデルが発売される以前のことである。
1本はブルー、もう1本はグリーンのボディで、クラプトンの'85年ワールドツアーで使用された。
山岸潤史氏&渡辺香津美氏
2006年夏、SCRATCHオーナーのオーナー古谷拓児氏から連絡を受け、山岸潤史氏と渡辺香津美氏に相次いでお会いすることになった。世界で活躍されているお二人に祥洲墨ワークスギターを手にしていただき本当に幸せな時間となった。(ギターギャラリーSCRATCH提供)